「気分がコロコロ変わって悩んでいる」
「日によって気分が変わるので辛い」という方もいるのではないでしょうか。
嫌なことがあって落ち込んだり、嬉しいことで喜んだり、気分が変わることは誰にでもあることです。
しかしその浮き沈みが激しいと「自分が病気なのではないか」と心配になってしまいます。
そこで今回は気分がコロコロ変わる人は病気なのか、気分屋の直し方・接し方について解説していきます。
気分がコロコロ変わるのが辛く悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
気分がコロコロ変わる理由
気分がコロコロ変わる理由は、おもに2つ考えられます。
・自律神経の乱れ
・自己評価の不安定
まずは自律神経のバランスが乱れていることです。
不規則な生活やストレスは、間接的に自律神経の乱れに影響を与えます。[1]
自律神経が乱れると、情緒が不安定になったり、不安感が現れたりしてしまいます。
生活習慣を見直したり、ストレスを発散できる趣味を楽しむといいでしょう。
また、自己評価が不安定な方も気分がコロコロ変わりやすいです。
自分軸ではなく他人軸になっている可能性があるので、他人に振り回されてしまいます。
気分や言うことが変わりやすい傾向があるため、自己肯定感を高めていくことが大切です。
考えや気分がコロコロ変わるときの病気
考えや気分がコロコロ変わるときに、診断されやすい病気は4つです。
症状が何週間も続いている場合は、専門の医療機関に相談するのをおすすめします。
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それぞれについて見ていきましょう!
双極性障害
双極性障害は気分が高まる躁状態と、無気力で気分が落ち込むうつ状態を繰り返します。[2]
また、うつ状態と躁状態が併存した混合状態が見られる場合もあります。[3]
混合状態について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
双極性障害には気分がコロコロ変わる傾向があり、辛いと感じる方が多いかもしれません。
治療は薬物療法と心理社会的治療を併用しておこないます。[4]
自閉スペクトラム症
自閉スペクトラム症は、遺伝的な要因が複雑に関係して起こる生まれつきの脳機能障害です。言葉の発達が遅れたり、会話が成り立たなかったりなどの症状が現れます。
2013年までは、自閉症やアスペルガー症候群などさまざまな名前で呼ばれていましたが、自閉スペクトラム症に統一されました。[5]
コミュニケーションを難しく感じているため、考えや言うことがコロコロ変わることが多く見られやすいです。
境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害は、感情が不安定で、人に見捨てられるのを恐れて不安になりやすい病気です。[6]
強いこだわりを持っていて、傷つきやすい一面もあるので、自分を中心に考えてしまうでしょう。
自分本位になりやすいため、性格や気分がコロコロ変わる傾向があります。
境界性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
統合失調症
統合失調症は幻覚・幻聴、妄想などの陽性症状、無関心や意欲の低下などの陰性症状が起こります。[7]
会話や行動がまとまらなくなってしまい、考えがコロコロ変わる性格に見られやすいです。
統合失調症の原因は、ドーパミンなど神経伝達物質のバランスが崩れて混乱することが関係しているとも言われていますが、まだ解明されていません。
おもに抗精神病薬による薬物療法で治療をおこなっていきます。
気分がコロコロ変わるときの直し方
気分がコロコロ変わるときの直し方を5つ紹介します。
自分に合う方法を試してみてください。
それぞれについて詳しく説明していきます。
自分の気持ちと向き合う
気分が変わったら、自分がどう感じたのかに向き合ってみましょう。
気分がコロコロ変わる人は他人軸になっている可能性があります。
自分の気持ちを抑えているため、本当の気持ちが分からなくなってるかもしれません。
たとえば「何をされたら悲しむのか」「何をしたら嬉しくなるのか」を都度メモするといいでしょう。
気持ちを可視化することで、自分の気持ちが分かるようになります。
日記をつける
一日の終わりに日記をつけてみましょう。
書く内容は「自分がどんなことを考えたか」「どんなことを言ったか」などがいいです。
日記をつければ、見返したときに「昨日と今日では考えたことが違っていた」と発見できるかもしれません。
日記は手書きやアプリなど、自分に合うもので試してみてください。
整理整頓をする
気分がコロコロ変わる方は、身の回りの整理整頓をしてみてください。
情報量を減らすことで、目移りしなくなって気分が落ち着いてきます。
いらないものを捨てたり、机の上を片付けたりしましょう。
SNSなどでも情報をとりこみすぎないようにして、自分に必要なものだけを残すようにしてください。
客観的に考える
気分がコロコロ変わったと思ったら、客観的に自分自身を見てみましょう。
主観的に考えてしまうと、自分本位の考えで行動したり、発言したりしやすくなります。
客観視できると、感情のままに行動するのを抑えられて、気分がコロコロ変わりにくくなるでしょう。
自律神経を整える
気分がコロコロ変わるのを直すには、自律神経を整えることが大切です。
ストレスや生活習慣の乱れは、自律神経の乱れに間接的に影響していると考えられています。[8]
自律神経を整えるには、生活習慣を改善していきましょう。
・睡眠のリズムを一定にする
・食事は3食とる
・適度に運動する
生活習慣の改善は、取り入れやすいものから試してみてください。
気分がコロコロ変わる人との接し方
気分がコロコロ変わる人と接するときには、自分と相手との間に境界線を引いてみてください。
具体的な接し方は以下の3つです。
- 機嫌が悪いときは放っておく
- 嫌なことは嫌と伝える
- 気にしない
機嫌が悪いときに「大丈夫?」と声をかけても、嫌な態度をとられるかもしれません。こちらが疲れてしまうので、機嫌が直るまで放っておくのがいいです。
気分がコロコロ変わる人は、相手に八つ当たりをしたり、話しかけても無視したりする場合もあります。やめてほしいと伝えれば、「嫌な思いをさせていた」と相手が気づくでしょう。
相手の機嫌が悪いとき、「機嫌が悪いのは自分のせい?」と考えてしまう方もいるかもしれません。実際はそうでないケースもあるので、気にせず切り替えることが大切です。
まとめ
今回は気分がコロコロ変わる人は病気なのか、気分屋の直し方・接し方について解説してきました。
気分がコロコロ変わるときの直し方は、自分の気持ちと向き合って、客観的に考えましょう。
気分屋の人と接するときは、嫌なことは伝えて、機嫌が悪いときは放っておくといいです。
可能性のある病気として、双極性障害や自閉スペクトラム症が考えられます。
長期間続いて辛いと感じたら、おおかみこころのクリニックにご相談ください。
辛い気持ちをなくせるように、お手伝いをしていきます。
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参考文献
[1]わかりやすい病気のはなしシリーズ19 自律神経失調症|一般社団法人 日本臨床内科医会
https://www.japha.jp/doc/byoki/019.pdf
[2][4]双極性障害(躁うつ病)|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=RM3UirqngPV6bFW0
[3]日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023|日本うつ病学会
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/guideline_sokyoku2023.pdf
[5]ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について | e-ヘルスネット(厚生労働省)
[6]岡島由佳. 境界性パーソナリティ障害とその関連疾患. 女性心身医学 J Jp Soc Psychosom Obstet Gynecol. 2022,Vol. 26, No. 3, p.333-337.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/26/3/26_333/_pdf/-char/ja
[7]統合失調症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
[8]自律神経失調症 わかりやすい病気のはなしシリーズ19|日本内科学会