今までできていたことができなくなる病気は何?具体的な症状や対処法

「最近、できることが少なくなった気がする」「いつもと同じことをしているのにうまくいかない」

このような悩みはありませんか。

今までできていたことができなくなると、不安に感じることが多いのではないでしょうか。自分では真面目に取り組んでいるのに良い方向に進んでいかないと焦りも出てきます。他にも「体が重い」「頭がぼーっとする」などさまざまな症状がある中で、気持ちを整理しながら自分と向き合うことが大切です。

今回の記事では、今までできたことができなくなる理由と対処法について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

今までできたことができなくなる人は病気の可能性がある

今までできたことができなくなる人は病気の可能性がある

今までできたことができなくなる人は統合失調症うつ病の可能性があります。統合失調症やうつ病の初期症状として多くみられており、注意深く見守る必要があります。

精神疾患はまじめで責任感が強い人ほどかかりやすいです。仕事で責任を強く感じて、やりたいことができなくなったり、言いたいことが言えなくなったりして自分を責めてしまいます。能力に関係なく誰でも発症する可能性があるので、日頃からストレスを解消していくことが大切です。

統合失調症の初期症状

統合失調症の初期症状

統合失調症の初期症状は以下のとおりです。

今までできていたことができなくなる症状のほかに、上記がある場合は統合失調症の可能性があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

よく眠れない

統合失調症をもつ方は、眠りはじめに下のような症状が起こります。

「考えが止まらず眠れなくなる」
「気分が高まったり落ち込んだりの変化が激しい」
「音に敏感(秒針が気になるなど)になる」

症状があると朝まで起きていることが多く、仕事や学校に大きな影響がでるでしょう。寝たいのに寝られずイライラが溜まりやすいです。不眠は統合失調症だけでなくさまざまな病気に関係しているので、身体に違和感を感じたら早めに専門のクリニックで検査してみましょう。

集中力が続かない

仕事や趣味に対する集中力が続かなくなり、継続的な作業が難しくなります。また、集中できないことにイライラして、職場やプライベートにおける人間関係に支障が出たりさまざまな影響が出てしまうのも問題です。

見られている気がする

なんとなく周りから見られている気がすると感じるのも統合失調症の症状の一つです。人混みでも、ひとりのときも気配を感じるため心が休まりません。身体に緊張感が生まれて、常にこわばっているような状態になります。リラックスできる環境がないため、疲れやすく体調を崩しやすいでしょう。

うつ病の初期症状

うつ病の初期症状

うつ病の初期症状は以下のとおりです。

それぞれ、順番に解説します。

気分が重くなる

うつ病における「抑うつ症状」には、具体的には以下のようなものがあります。

「何をしても楽しくない」
「考えられない、頭がぼーっとする」
「自分には価値がないと感じる」
「死にたい気持ちがある」

これまではできていたことも「面倒くさい」と感じて行動に移せない人は、うつ病の症状があらわれていことが疑われます。症状が進行すると日常生活を送れなくなることもあるので、変化の初期段階で気づくことが重要です。

食欲がなくなる

不安や悲しみ、焦りなどさまざまな感情があらわれると満腹中枢が刺激されず食欲を感じにくくなります。「お腹が空かないから食べない」という思考になると、栄養が身体に行き届かず、仕事や日常生活でのパフォーマンスが落ちてしまいます。明らかな原因がないのに食欲がわかない場合は、精神的に疲れている可能性を考えてみましょう。

反応や行動がにぶくなる

周りの人が声をかけてもあきらかに反応が遅かったり、朝の身支度に大幅な時間がかかったりしたときは要注意です。さらに、他人の呼びかけに気づかなかったり、身支度ができなかったりする段階になると症状が重症化している証拠です。自分では変化に気づきにくいため、周囲から指摘されて見つかることが多い症状と言えます。

今までできていたことができなくなったときの対処法

今までできていたことができなくなったときの対処法

今までできていたことができなくなったときの対処法は休みを取る」「医療機関を受診するです。

休息を取る

まず、自分の身体に変化を感じたら休みをしっかりとりましょう。仕事や家事、育児に追われていると自分のことは後回しになってしまいがちです。とくに真面目で責任感のある人は、自分が思っている以上に負担がかかっていることがあります。自分でも意識して休みを取るようにしましょう。

医療機関を受診する

適切な治療を進めるためには、症状の原因を明らかにする必要があります。病院に行かずに自分で判断すると、気づかない間に症状が悪化する可能性もあり危険です。まずはかかりつけ医や専門のクリニックを受診してみましょう。

ただし、他人に何度も病院受診をすすめるのは控えてください。精神的なストレスを避けるため、本人のペースを第一に考えましょう。

再発しないためにおこなう2つのこと

再発しないためにおこなう2つのこと

いったん良くなったとしても、症状をくり返すこともあります。

症状の再発予防のために
今までより負担量をへらす
相談できる仲間を見つける

という点に気をつけて生活することが大切です。

今までより負担量をへらす

仕事や家事などによる負担を減らすことで、心理的な余裕が生まれます。同僚に仕事を手伝ってもらったり、ほかの家族に家事をお願いしたりしましょう。やることが減るだけで落ち着ける時間が増え、身体をいたわることができます。

相談できる仲間を見つける

辛いときにも気持ちを吐き出せる人がいると心強いでしょう。自分の気持ちをわかってもらえたと感じると心が軽くなります。たとえ、身近に話を聞いてもらえる人がいなくても、今の時代はインターネットで多くの人とつながり悩みを共有することもできます。さまざまなツールを活用して、精神的な負担を減らしましょう。

今までできていたことができなくなる状況は誰にでも起こりえる

抱えきれないほどの仕事や終わらない家事に追われていると、誰にでも身体に異変があらわれます。これは身体からのSOSであり、見逃してはいけません。まずはゆっくり休みを取り、身体をいたわってやりましょう。「すでに違和感を感じている」「だんだんできないことが増えてきた」という方は、一度医療機関を受診しておくことをおすすめします。

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執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。

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