考えがまとまらない、涙もろくなるなど自分がおかしいと感じた経験はありませんか。
解決策がわからないと、どうしたらよいか悩んでしまいますよね。
自分がおかしいと感じる原因にはストレス、うつ病や双極性障害などの病気が考えられます。自分がおかしいと感じたら、治療を受けたりリフレッシュしたりすることが大切です。
この記事では、自分がおかしいと感じやすい病気や自分がおかしいと感じるときの対処法について紹介します。自分がおかしいと感じるときの症状も解説しますので、あなたの症状にあてはまるか参考にしてください。
自分がおかしいと感じる原因
自分がおかしいと感じる原因には、ストレスが考えられます。
仕事や人間関係などでストレスがたまると、感情や思考のコントロールが難しくなるのです。[1]そのため、いつもの自分と違うように感じ「おかしい…」と思うことがあります。
たとえば、仕事量が増えるとストレスがたまり、イライラや不安を感じやすくなることがあります。普段は気にならないのに、なぜかイライラすることが増えたと感じるでしょう。
自分がおかしいと感じる状態を放置すると、こころの病気につながるケースもあります。イライラや不安だけでなく、頭痛や肩こりなどの症状もあれば趣味やストレッチなどを行い心身を休ませることが大切です。
自分がおかしいと感じるときの症状
自分がおかしいと感じるときは、具体的に次のような症状があらわれます。
- 精神的な症状
- ・涙もろい
・表情が暗くなる
・1日中気分が落ち込む
・なにをしても楽しめない
・自分を責めてばかりいる
- 身体的な症状
- ・反応が遅い
・落ち着かない
・記憶力が下がる
・幻聴や幻覚がある
・支離滅裂な発言をする
・人の意見に耳を貸さなくなる
・寝なくても元気で活動を続けられる
・睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる
気分が落ち込む、表情が暗くなるなどの症状はうつ病や統合失調症の症状です。ほかにも睡眠時間が極端に少ない、記憶力が低下するなどの症状も病気の可能性があります。「いつもと違って何かおかし」といった違和感を得たら、精神科や心療内科を受診してください。
また、季節の変わり目で情緒不安定になっているときも「自分がおかしい」と感じることもあります。下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
自分がおかしいと感じやすい病気
自分がおかしいと感じやすい病気には、次の3つがあります。
それぞれについて詳しく解説します。
うつ病
自分がおかしいと感じやすい病気のひとつに、うつ病があります。
うつ病の症状は意欲の低下といった精神的な症状と、不眠や身体のだるさなどの身体的な症状があります。日本では約15人に1人が経験すると考えられている病気です。[2]
うつ病を発症すると心配事が頭から離れなくなり、普段なら解決できる問題に深く悩むケースがあります。たとえば、仕事に集中できずにいつもは1時間で終わる仕事が2時間以上かかることもあります。そのため、いつもの自分との違いに「おかしい…」と感じるようになるのです。
うつ病やうつ状態になったら、ムリをせず休養しましょう。早期に治療を開始すると回復も早くなります。うつ病は日常のストレスから発症するケースが多く、予防には日々のストレス発散が大切です。[2]

ムリは禁物です!ゆっくり休みましょう
双極性障害
双極性障害は、自分がおかしいと感じやすい病気のひとつです。活動的な躁状態と無気力なうつ状態を繰り返します。[3]
うつ状態では死にたいと思うほど気分が落ち込みます。躁状態では気分がよくなり、眠らなくても活動できたりギャンブルで散財したりすることがあるのです。
躁状態ではうつ状態に比べて元気になるため、病気の自覚がない人もいます。一方で、うつ状態では「以前はできていたことが今はできない」と無力になるため、自分がおかしいと感じるのです。
双極性障害の人はうつ状態のときに病院に行くと、躁状態に気付かずうつ病と診断されることがあります。[4]うつ病の治療だけではかえって双極性障害を悪化させるため、正確な診断が重要です。
統合失調症
統合失調症は、自分がおかしいと感じやすい病気のひとつに考えられます。約100人に1人が発症する病気です。[5]
統合失調症の症状には陽性症状と陰性症状があります。[6]
陽性症状 | 自分の悪口を言われているといった幻聴、幻覚被害妄想 |
陰性症状 | 意欲の低下人付き合いが苦手になる考えがまとめられなくなる |
たとえば、陽性症状の幻聴があると「周囲には聞こえない声が聞こえるのはおかしい?」と感じます。また、陰性症状で考えがまとまらなくなると「自分は変になってしまったのでは?」と不安を感じるようになるのです。
再発防止のため、症状が治まってもしばらく薬を飲み続けなければなりません。治療を始めて「副作用がつらい」「薬をやめたい」など悩んだら、かかりつけ医に相談をしましょう。
自分がおかしいと感じるときの対処法
自分がおかしいと感じるときの対処法を3つ紹介します。
自分でできる対処法もあるので、まずは簡単にできる方法から試してください。
病院で治療を受ける
自分がおかしいと感じるときは精神科や心療内科に相談し、適切な治療を受けましょう。
精神科を受診する際に「精神疾患だと周囲に知られたくない…」と不安になり、抵抗を感じるかもしれません。しかし、医師の治療を受けずに放置すると症状が悪化したり、治療に時間がかかったりする可能性があります。
病院の治療では、薬物療法や薬を使わずに行う心理療法があります。どのように治療を進めるかは、医師と相談しながら決めていきましょう。
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信頼できる人に相談する
信頼できる人に相談することは、自分がおかしいと感じるときの対処法のひとつです。
自分だけでどうにもできないときには、信頼できる人に相談するとこころが軽くなります。たとえば、家族や身近にいる友人に相談し、アドバイスを聞いてみましょう。自分では思いつかなかった考えが出てくるかもしれません。
自分がおかしいと感じたら、身近な人に相談し不安な気持ちをやわらげましょう。
仕事を休んでリフレッシュする
自分がおかしいと感じるときには、仕事を休んでリフレッシュしましょう。
あなたの好きなことをすれば、ストレス解消につながります。たとえば、本を読むのが好きなら読書、音楽が好きなら音楽鑑賞をしましょう。軽い運動もストレス発散になります。[7]
あなたに合うものから試して、心身をリフレッシュしてください。
まとめ
自分がおかしいと感じる病気にはうつ病や双極性障害などがあります。病気を自分で治療することは難しいため、精神科や心療内科を受診して適切な治療を受けましょう。
自分がおかしいと感じたときには、リラックスしてこころを休めることが大切です。信頼できる人に相談したり、趣味や運動でストレスを発散させてください。
自分がおかしいと感じた際には、おおかみこころのクリニックへご相談ください。診察だけでなくカウンセリングも行っています。あなたの不安や悩みを聞き解決策を探すサポートをさせてください。
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【参考文献】
[1]1 ストレスとは:ストレス軽減ノウハウ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
https://kokoro.mhlw.go.jp/nowhow/nh001
[2]うつ病を知っていますか?(国民向けパンフレット 案)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5d.html
[3]双極性障害とは|順天堂大学医学部/大学院医学研究科
[4]双極性障害(躁うつ病)|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=RM3UirqngPV6bFW0
[5]統合失調症|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=tQtLd1xVUp1wHJMQ
[6]精神障害(精神疾患)の特性(代表例)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/shisaku/jigyounushi/e-learning/seishin/characteristic.html
[7]体を動かす|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_01.html