少し言われただけで泣くのは病気のせい?対処法や受診のタイミングも










「他人から少し言われただけで泣くことがある…」

「注意されただけで涙が出るのは病気のせい?」

すぐに泣いてしまうことに対して、あなた自身を責めたり恥ずかしい思いをしたりしていませんか。

少し言われただけで泣いてしまうのは、あなたが弱いからではありません。

ストレスや疲れが溜まっていたり、病気が隠れていたりする可能性が考えられます

少し言われただけで泣く理由がわからないまま我慢し続けると、つらい状態が長引いてしまうでしょう。

この記事では、少し言われただけで泣くときに考えられる病気対処法を解説します。

あなたの状態を理解し、不安をやわらげるためにお役立てください。

少し言われただけで泣いてしまう背景

少し言われただけで泣いてしまう背景には、おもに2つの理由があります。

  • 自己肯定感が低い
  • ストレスが溜まっている

自分に自信が持てなくなっていると、相手の言葉を必要以上に重く受け止めてしまいがちです

たとえば、業務上の指摘であっても自分自身を全否定されたかのように感じてしまいます。

また、ストレスが溜まるとアドレナリンやコルチゾールなどの「ストレスホルモン」が分泌され、感情のコントロールが難しくなります。[1][2]

たとえば、残業や人間関係の悩みでこころに余裕がなくなると、普段なら受け流せる言葉にも過敏に反応しやすくなるのです。

少し言われただけで泣くのはあなたが弱いからではなく、こころがSOSサインを出している状態です。

また、他の理由として病気を発症しているケースもあるため、次の見出しで詳しく解説します。

少し言われただけで泣くときに考えられる病気

少し言われただけで泣く状態が続くときは、次の3つの病気が考えられます。

それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

あなたの状態と重なる部分がないか、チェックしてみてください。

うつ病

うつ病のサインとして、少し言われただけで泣くことが挙げられます。

うつ病は不安や気分の落ち込みなどの精神症状と、不眠やだるさなどの身体症状があらわれる病気です。

過度なストレスにより脳のエネルギーが減り、考え方がネガティブな方向に引っ張られてしまうため、自分を責めやすくなります。[3]

たとえば、以前は気にならなかった上司の言葉にひどく傷ついたり、友人と話しているだけなのに涙が出ることがあるのです。

涙もろさに加えて気分の落ち込みや不眠などの症状があるときは、うつ病の可能性を考えましょう。

適応障害

適応障害は、少し言われただけで泣く原因となる病気のひとつです。

適応障害は特定の環境やできごとが強いストレスとなり、こころのバランスが崩れる状態です。[4]

具体的なできごとには、下記のものが挙げられます。

  • 就職
  • 異動
  • 人間関係

ストレスとなるできごとに直面したときに、不安や涙もろさなどの症状があらわれます

うつ病ほど気分の落ち込みはありませんが、感情が不安定になりやすいのが特徴です。

また、適応障害ではストレスの原因から離れると、症状は6か月以内にやわらぐと考えられています。[4]

特定の状況や環境で涙もろさが出るときは、適応障害の可能性があるのです。

月経前気分不快障害(PMDD)

月経前気分不快障害(PMDD)では、少し言われただけで泣くケースがあります。

PMDDでは生理が始まる1〜2週間ほど前から感情が不安定になり、下記のような症状があらわれます。[5]

  • 不安
  • 抑うつ
  • 涙もろさ
  • 怒りっぽさ

たとえば、普段は冷静に受け止められるパートナーの言葉に、生理前だけは激しく怒ったり急に泣き出してしまったりするのです。

PMDDの特徴は症状が生理の開始とともに速やかに消失し、生理が終わると普段の状態に戻ることです。

もし涙もろさが生理周期と連動しているなら、PMDDの可能性があります。

下記の記事ではPMDDになりやすい人の特徴を紹介しているので、あわせてご覧ください。

少し言われただけで泣くときに試したい方法

少し言われただけで泣くときに、試せる対処法が3つあります。

冷静さを取り戻す工夫を知っておくと、こころの負担をやわらげられます。ムリのない範囲で取り入れてください。

深呼吸をする

少し言われただけでも泣きそうになったら、深呼吸が有効です。

ゆっくりとした深呼吸は高ぶった交感神経の働きを抑え、リラックスを促す副交感神経を優位にする作用が期待できます。[6]

鼻からゆっくりと息を吸い込み、吸うときの倍くらいの時間かけて口から静かに息を吐き出しましょう。[7]

呼吸のリズムや空気が体内に入る感覚に意識を集中させると、高ぶった感情から注意をそらせます。

深呼吸はその場でできる方法なので、涙が出そうになったら試してください。

泣くことを責めない

泣いてしまった自分を「弱い」「みっともない」などと責めないようにしてください。

泣いた行為を否定的に考えてしまうと、自己否定感が強まり余計に涙が止まらなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

「今はこころが敏感になっているだけだ」「疲れている証拠だ」というように、泣いているあなたをそのまま受け止めましょう。

泣くことには感情を解放し、ストレスをやわらげる側面もあります。[8]

泣きたいときには思い切り泣く、とあなた自身を許してあげることも大切なケアです。

こころちゃん
こころちゃん

泣くこと自体は大切なので、ガマンしないでくださいね!

信頼できる相手に気持ちを伝える

感情が限界を迎えて溢れ出す前に、信頼できる相手に気持ちを伝えましょう

つらい気持ちをひとりで抱え込んでいると、ささいなきっかけで感情が溢れてしまいます

たとえば、あなたの話を否定せずに聞いてくれる友人や家族、パートナーを選んでください。

うまく話そうとする必要はないので、つらい気持ちを言葉にしましょう。

気持ちを言葉にして他者に受け止めてもらうことは孤独感をやわらげ、こころの安定につながります。

もし身近な人に話しにくいときは、医師やカウンセラーなどの専門家を頼るのもひとつの方法です。

おおかみこころのクリニックのオンライン診療で、お気軽に悩みを相談しに来てください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

病院を受診するときのタイミング

少し言われただけで泣くことが2週間以上ほぼ毎日続くときは、受診を検討するタイミングです。

あなたの性格の問題だけではなく、治療が必要な病気が隠れている可能性があるためです。

下記のような状態は、受診を考える目安となります。[4][5][9]

  • 生理前に泣く頻度が高い
  • 特定の状況になると涙が出やすい
  • 涙もろさが原因で仕事や家事が手につかない
  • 泣くことの他にも不眠や食欲の変化があらわれる

ひとつでもあてはまるときは、我慢をせずに医師やカウンセラーを頼りましょう。

つらい状態が続くときは精神科や心療内科、生理周期と関連するときは婦人科に相談してください。

こころちゃん
こころちゃん

悩んだときは受診してくださいね。

まとめ

少し言われただけで泣いてしまうのは、あなたのこころが弱いからではありません。ストレスや自己肯定感の低さ、うつ病や適応障害など病気のサインである可能性が考えられます。

まずは深呼吸で感情を落ち着かせたり、泣いてしまう自分を責めないようにしたりする方法を試してみましょう

もし、つらい気持ちが消えないときはひとりで抱え込まず医師に頼ってください。

あなたの状態を客観的に把握し、適切な対処法を見つけることが大切です。

おおかみこころのクリニックでは、対面・オンライン診療を実施しています。オンライン診療では8~24時まで行っているので、仕事終わりにも受診できます。

話を聞いてほしいだけでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

【参考文献】
[1]こころもメンテしよう|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/common/pdf/book.pdf

[2]急性ストレスが認知・感情に及ぼす影響ーコルチゾールを中心としてー,山川香織
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjppp/43/1/43_2508ci/_pdf/-char/ja

[3]うつ病|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=9D2BdBaF8nGgVLbL

[4]うつ・適応障害・双極性障害 心の名医7人が教える最高の治し方大全,三村 將,野村総一郎,貝谷久宣,奥平智之,中村敬,熊野宏昭
https://amzn.asia/d/2w16dwX

[5]月経前不快気分障害(PMDD),山田和男
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1170040292.pdf

[6]深呼吸によるストレス緩和効果,古賀麻奈美,長谷麻由,芳野千尋,籾井佑都,松本彬,田鍋拓也,有吉雄司,山本浩由,甲斐悟,高橋精一郎
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2009/0/2009_0_H4P3260/_pdf/-char/ja

[7]腹式呼吸のやり方|日本医師会
https://www.med.or.jp/komichi/holiday/sports_02_pop.html

[8]涙とストレス緩和,有田秀穂
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/2/129_2_99/_pdf

[9]2 うつ病の主な症状と原因:ご存知ですか?うつ病|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad002

執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




関連記事一覧

予約方法