五月病になりやすい人の特徴|症状チェックとならない人との違い










五月病とは適応障害のひとつであり、新しい環境のストレスにより心身に不調があらわれている状態です。[1]

ゴールデンウィークを過ぎたころから「やる気が出ない」「腹痛や吐き気がする」などの症状があらわれやすいため、五月病(ごがつびょう)といわれています。

この記事では、五月病になりやすい人の特徴なりやすい環境症状チェックリストなりにくい人との違いについて解説します。

「五月病になったのは性格のせいだ…」と自分を責めず、心身に不調が出た理由について客観的に考えるきっかけになれば幸いです。

五月病については下記の記事で解説しています。あわせてご覧ください。

五月病になりやすい人の特徴

五月病をはじめとする適応障害になりやすい人の特徴として以下が挙げられます。[1]

  • 自分に自信を持てない
  • 必要以上に失敗を恐れる
  • 完璧主義的な考えを持つ
  • 不安を感じやすい傾向がある
  • 几帳面で細かいことにこだわる
  • 人に頼ることが苦手で、一人で抱え込んでしまう

ストレスを感じたときに自分を責めたり周りに頼れなかったりすると、こころと身体が追い詰められます。

その結果、ストレスにより心身が限界を超えると不調としてあらわれ、適応障害と診断されるのです。

こころちゃん
こころちゃん

頑張りすぎっちゃったんですね💦

五月病になりやすい環境

五月病をはじめとした適応障害は、以下のような環境により引き起こされるケースがあります。[2][3]

  • 人間関係が悪い環境である
  • ハラスメントを受けている
  • 将来的な心配を抱いている
  • 過度な長時間労働をしている
  • 膨大な量の仕事や学業に追われている

こころの不調は、性格や生まれ持った気質だけが原因ではありません

環境の影響も大きく受けるため「五月病になったのは性格のせいだ」と自分を責めすぎないようにしましょう。

五月病の症状チェックリスト

五月病には、精神的な症状と身体的な症状があります。

心当たりがあるか以下の症状チェックリストで確認しましょう。

精神的な症状
・イライラする
・やる気が出ない
・ゆううつになる
・不安感が強くなる
・ものごとを悲観的にとらえる
身体的な症状
・頭痛がする
・身体がだるい
・食欲がなくなる
・よく眠れなくなる
・吐き気や腹痛を感じる

全くあてはまらなければ問題ありませんが、多くあてはまったら五月病の可能性があります。

上記以外にも「疲れやすい」「めまいがする」など、いつもと違う感覚を覚えたら心身がSOSを出している状態です。

「チェックリストにあてはまらないから大丈夫」とムリせず、あなたの感覚を大切にしましょう。

こころと身体に違和感を覚えたら、お気軽におおかみこころのクリニックへご相談くださいね。

五月病になりにくい人との違い

五月病になりにくい人には以下のような特徴があります。[4]

  • 楽観的で前向きな性格である
  • ストレスを上手に発散できる
  • 感情が穏やかで安定している
  • 周囲からのサポートが得やすい
  • ストレスが多い状況を肯定的に受け止める
  • 人間関係がよく周囲に頼りやすい環境にいる

五月病になりにくい人はストレスを受け流したり周囲に頼ったりしながら、心身の緊張を上手に緩めている傾向があります。

たとえば、仕事で苦手な業務では「これ苦手なんですよね〜」と伝えることで、周囲に教えてもらったり代わってもらったりできるのです。

一方で、五月病になりやすい人はストレス発散が苦手な傾向があります。

苦手な業務を前にすると「やっぱりこの仕事は向いてないんだ」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。

ただ、それは個人の性格だけが原因ではありません。

人間関係の問題や引っ越したばかりで周囲に頼れる人がいないなど、環境的な影響により人に頼りづらいときもあります。

周囲に相談できる人がいないときは、学生相談室や職場の産業医など相談窓口を見つけておくことが大切です。

こころちゃん
こころちゃん

先に相談先を見つけておくと安心ですね!

まとめ|五月病になりやすい人の特徴や環境にあてはまるときは周囲に頼ろう

五月病になりやすい人は以下のような特徴があります。

  • 自分に自信を持てない
  • 必要以上に失敗を恐れる
  • 完璧主義的な考えを持つ

ただ、五月病は個人の性格だけが原因ではありません

人間関係や長時間の労働・学業など環境が原因になるケースもあるため、自分を責めすぎないようにしましょう。

心身がいつもと違う感覚を覚えたら、おおかみこころのクリニックにご相談ください。ご自宅からの受診をご希望のときは、オンライン診療が便利です。

おおかみこころのクリニック

[参考資料]
[1]適応障害/統合失調症|厚生労働省
https://kenkoukyouikusidousyakousyuukai.com/img/file214.pdf

[2]メンタルヘルス対策のポイント 2.メンタルヘルス対策を効果的に進めるためのポイント|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000615723.pdf

[3]職場における心の健康づくり労働者の心の健康に関する現状|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000560416.pdf

[4]第2章 心のケア 各論|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/004.htm

この記事の執筆者
とだ ゆず
メンタルヘルスの記事を中心に執筆する看護師・保健師ライター。 精神科勤務での患者さんとの関わりや自身のうつ病経験から「人の心についてもっと知りたい」と思い、上級心理カウンセラーの資格を取得。 エビデンスに基づいた読者の心に寄り添う記事を心がけている。
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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