人の目を見て話せないのは病気や発達障害?対処法と病院受診の目安










「人の目を見て話すのが苦手」

「失礼だと思われるかもしれない」

「病気や発達障害だったらどうしよう」

人の目を見て話せず、このように悩んでいませんか。

目を見て話そうと意識するほど、緊張して話せなくなることもあるでしょう。

人の目を見て話せない背景には、自信のなさや対人経験の少なさなどが関係しているかもしれません。

また、強い不安が続くときには、こころの不調が隠れているケースがあるため注意が必要です。

この記事では、人の目を見て話せない理由対処法病院に相談する目安について解説します。

人の目を見て話せないことで悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

人の目を見て話せないと悩む人は少なくない

「人の目を見て話せない」と悩む人は少なくありません。

15~59歳の男女1,091人を対象に「相手の目を見て話すことが苦手ですか?」と質問した調査では、全体の43.8%が「とても苦手」「やや苦手」と回答しています。[1]

とくに若い世代では53.5%が「苦手」と回答しており、多くの人が同じような悩みを抱えているのです。[1]

また「人の目を見て話せないのは失礼なのでは?」と不安に感じることもあるでしょう。

実際にコミュニケーションに関する研究では、視線は相手への関心や好意を示すサインのひとつとされています。[2]

相手をよく見て話す人は、誠実で落ち着いていると評価されやすいという報告もあるのです。[2]

そのため、相手の目を見て話すことはプラスの印象を与えやすいといえるでしょう。

相手の目を見て話せないときの対処法を知りたいときは、こちらからご確認ください。

こころちゃん
こころちゃん

目を見て話すのが怖いときあります

人の目を見て話せない理由

人の目を見て話せない理由として、以下の3つが挙げられます。

ひとつずつ見ていきましょう。

自分に自信がない

人の目を見て話せない理由として、自分に自信がないことが挙げられます。

自分に自信がないと「相手を不快にさせたらどうしよう」「変だと思われていないかな」といった不安が生まれやすくなります。

その結果、相手の視線を強く意識しすぎてしまい、目を合わせることに緊張や怖さを感じるのです。

とくに若い世代では、ネット上で理想的な自分を作り上げる機会が多く、現実の自分と比較して自信を持ちにくくなることがあります。[1]

たとえば、加工した写真やSNS上の理想的な自分と比べてしまい、実際の外見や振る舞いに自信を持てなくなるケースも少なくありません。

このように、自分への自信がなくなるほど他者の視線を意識しやすくなり、目を見て話すことが難しくなるのです。

SNSやゲームなどの使用時間が長い

SNSやゲーム、PCなどのデジタルメディアの使用時間が長いと、人の目を見て話しづらくなる傾向があります。

ある研究では、SNSやゲーム、PCなどの使用時間が長く、現実で人とあまり接していない人ほど、他者の視線にストレスを感じる傾向があるとされています。[1]

一方で、デジタルメディアを適切に使用し、対人経験が豊富な人ほど視線によるストレスが低いこともわかっているのです。[1]

現実でコミュニケーションを取る機会が少なくなると、対面でのやり取りに戸惑いやすく、相手の視線を強く意識してしまうといえるでしょう。

こころちゃん
こころちゃん

人とのかかわりが減ると話ずらくなります

こころの不調が隠れている

人の目を見て話せない背景には、こころの不調が隠れているケースがあります。

たとえば、社会不安障害は人の視線に強い不安を感じ、人の目を見ることを避けやすくなるとされています。[3]

そのため、人の目を見て話せないことは「性格の問題」ではなく、強い不安に対する反応として起きているケースが少なくありません。

このように、人の目を見て話しづらい背景には、こころの状態が関係しているケースがあるのです。

人の目がきになるときは下記の記事もあわせてご覧ください。

人の目を見て話せないときの対処法

人の目を見て話せないときは、以下の対処法を試しましょう。[4]

それぞれ解説します。

【STEP1】不安を数値化する

不安を感じたときは、状況や感情を数値で表すことが大切です。

数値化することで、不安が強くなる場面やパターンに気づきやすくなります。

以下のように、不安が「いつ・どこで・どのくらい」強くなるのかを記録してみてください

  • 日時:曜日と時間帯(例:月曜日の午前)
  • 状況:目を見て話せない場面(上司のAさんと話すとき)
  • 思考:そのとき頭に浮かぶ考え(こころの中を見透かされているようで不安)
  • 感情や身体症状:0〜100で数値化(恐怖:80点、目が泳ぐ:70点)

このように不安を具体的に書き出すことで、どのような場面で視線に不安を感じやすいかが見えてきます。

【STEP2】イメージして慣れる

次に、不安を感じる場面をイメージして慣れていきましょう。

不安の軽減につながりやすいのは、安全な範囲で少しずつ慣れていく方法だとされています。

そのため、不安をなくすことよりも「不安があっても行動できる経験を重ねる」ことが大切です。

いきなり現実の場面に挑戦するのではなく、以下のようにイメージの中で慣れていきましょう。

デスク越しに上司が座っている
 ↓
「○○の件ですが…」と話しかける
 ↓
目が合う瞬間を想像する
 ↓
胸がドキッとしてもそのまま続ける
 ↓
不安が高まったり落ち着いたりするのを感じながら話し続ける

このようにイメージの中で不安を体験し「不安はピークを越えると自然に下がる」という体験をすることが大切です。

【STEP3】現実の場面で段階的に慣れる

最後に、実際の場面で視線に慣れていきましょう。

まず、あなたが不安を感じやすい場面を想定して「不安レベル」を0〜100で分けてみてください。

実際に不安を感じた場面でも、不安を感じそうな場面でも構いません。

  • 鏡に映る自分と目を合わせる(0)
  • 上司の写真を見ながら話す(20)
  • 信頼できる人と3秒目を合わせる(40)
  • 発言するときに同僚の目を見る(60)
  • 上司に報告するときに目を見る(80)

いきなり不安の強い場面に挑戦する必要はありません。

不安が小さいものから始めることで「目を見ても大丈夫だった」という経験が増え、自信につながりやすくなるでしょう。

ひとりで対処法を試すのが不安なときは、精神科や心療内科に相談するのもひとつの方法です。

受診の際に目を見て話すのが不安なときは、おおかみこころのクリニックのオンライン診療をご利用いただけます。

新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多のクリニックでは直接ご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。

当日予約・自宅で薬の受け取り可能

Q:人の目を見て話せないとき、どこを見て話せばいい?

人の目を見て話すことに不安を感じるときは、以下のような場所を見ましょう。

  • 目と目の間  
  • 眉やおでこ  
  • 鼻のあたり  

実際の会話の中では、話しながら視線を外したり相手の顔に戻したりするのが自然であるとされています。[5]

人の目を見続けようと頑張らなくても十分にコミュニケーションは成り立つため、ムリに意識しすぎる必要はないのです。

Q:人の目を見て話せないのは病気や発達障害?

人の目を見て話せないからといって、必ず病気や発達障害というわけではありません。

ただ、中にはこころの不調や発達障害が関係しているケースがあるため注意が必要です。

たとえば社会不安障害では、直視されたときに不安が高まったり、人の目を見るのを避けたりすることが知られています。[3]

自閉スペクトラム症では、目を合わせて会話することや表情や身振りなどで気持ちを伝え合うことに苦手さを感じる場面もあるでしょう。[6]

ただ、病気や発達障害は生活上の困りごとの程度や、幼少期からの傾向などを総合的にみて診断されます。

そのため自分だけで判断するのではなく、気になるときは医師に相談しましょう。

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Q:人の目を見て話せないときは病院に行ってもよい?

人の目を見て話せない状態が続いて日常生活に支障があるときは、医療機関に相談しましょう。

とくに以下のような状態がみられるときは、専門家への相談を考えてください。

  • 強い不安や落ち込みが2週間以上続く
  • 人の目を見て話す不安から人とかかわる場面を避けている
  • 外出や会議、発表などを避けるようになり仕事に支障が出ている

このような状態が続くときは、こころの不調が関係している可能性があります。

新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多のおおかみこころのクリニックで、一緒に不安の背景を整理していきましょう。

直接目を見て話すことに不安があるときは、スマートフォンから精神科医に相談できるオンライン診療をご利用ください。

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まとめ|人の目を見て話せなくて困っているときは相談しよう

人の目を見て話せないことに悩んでいる人は少なくありません。

自信のなさや対人経験の少なさなど、さまざまな要因が関係していることがあります。

不安が続くときはこころの不調の可能性がありますが、目を見て話すことが苦手だからといって、必ずしも病気や発達障害があるとは限りません。

不安が強く仕事や人間関係に支障をきたしているときは、専門家に相談しましょう。

おおかみこころのクリニックでは新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多でご相談をお待ちしております。

オンライン診療では全国からご相談いただけますので、直接目を見て話すのが不安なときはお気軽にご利用ください。

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【参考資料】
[1]株式会社マンダム 視線耐性とデジタルコミュニケーションに関する調査
https://www.mandom.co.jp/release/pdf/2018100301.pdf

[2]土屋裕希乃 会話場面における視線行動と満足度および印象評価の検討 問題

[3]Franklin R Schneier Fear and avoidance of eye contact in social anxiety disorder
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9731729

[4]吉村晋平 心理学に基づく❝不安❞との付き合い方
https://www.i-repository.net/contents/outemon/ir/405/405180302.pdf

[5]Eye-to-eye contact is rare but shapes our social behavior, study finds
https://phys.org/news/2023-11-eye-to-eye-contact-rare-social-behavior.html

[6]政府広報オンライン|発達障害に気付いたら?大人になって気付いたときの専門相談窓口
https://www.gov-online.go.jp/article/202302/entry-10203.html#secondSection

この記事の執筆者
とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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