「駅のホームに立つだけで不安になる」
「電車に乗ろうとすると動悸や息苦しさを感じる」
「学校や仕事に行かなきゃいけないのに電車に乗れない」
このような悩みを抱えていませんか。
はっきりとした理由がわからないのに、電車が突然怖くなってしまうことはめずらしくありません。
電車に乗れないと学校や仕事、人間関係などにも支障が出るため、つらさが強まることがあるでしょう。
電車が怖い背景には、事故や体調不良への心配、学校や仕事に行けなくなる不安など、さまざまな要因が関係しています。
この記事では、電車が怖くなる背景や今日からできる対処法、相談できる場所について解説します。
電車が怖くて悩んでいるあなたが「相談してもいいんだ」と感じられるきっかけになれば幸いです。
この記事の内容
電車に乗るのが怖いから病気とは限らない
電車に乗るのが怖いと「病気かもしれない」と不安になる人は少なくありません。
実際に、パニック障害や不安障害などのこころの病気が関係しているケースもあります。
ただ、電車が怖いと感じる背景は人によってさまざまです。
たとえば、以下のような生死や安全にかかわる不安が電車の怖さにつながることがあるでしょう。
- 事故にあったらどうしよう
- 電車の中で具合が悪くなったらどうしよう
- 周囲に迷惑をかけてしまったらどうしよう
また、以下のように電車に乗れなくなることで生じる不安が、怖さをさらに強めていることもあります。
- 仕事に遅刻したらどうしよう
- 学校に行けなくなったらどうしよう
- 友達と出かけられなくなったらどうしよう
このように電車が怖い人の多くは、電車そのものではなく、その先にある不安や困りごとに意識が向いていることがあります。
「病気かもしれない」「わたしだけおかしくなってしまったのかも」と、自分で判断する必要はありません。
まずは電車の中で不安が強くなりやすい背景を見ていきましょう。

不安に思っていることで、また不安になるんですよね
電車の中で怖さを感じやすいのはなぜか
電車の中で怖さを感じやすい理由として、以下が挙げられます。
それぞれ解説します。
逃げられないと感じる場所だから
電車が怖くなりやすいのは「その場から逃げられない」と感じやすいためです。
実際に、不安症のひとつである広場恐怖症では「逃げるに逃げられない」と感じる状況で不安を感じやすいとされています。[1][2]
電車は一度乗ると次の駅まで降りることが難しく、自分のタイミングで行動しにくい環境です。
そのため「途中で具合が悪くなったらどうしよう」という不安が強くなることがあります。
このように、電車の中で怖さを感じやすい背景には「その場から逃げられない」という感覚が関係しているのです。
人に迷惑をかけるかもしれないと感じるから
「周囲に迷惑をかけるかもしれない」という不安が、電車が怖い気持ちを強めることがあります。
たとえば、以下のような不安を感じるかもしれません。
- 具合が悪くなって電車が遅延したらどうしよう
- ここで倒れて注目されたら恥ずかしい
- 変な人だと思われたらどうしよう
電車は多くの人が利用するため「自分の体調や行動により迷惑をかけるかも」と感じやすい場所です。
とくに責任感が強い人や、周囲への気配りを大切にしている人ほど「迷惑をかけてはいけない」という思いから不安が強くなることがあります。
一度つらい経験をすると身体が警戒することがあるから
電車の中でつらい経験をすると、身体が警戒しやすくなることがあります。
きっかけになる経験として、以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 強い動悸や息苦しさを感じた
- パニックのような状態になった
- 体調を崩して迷惑をかけたと感じた
頭では「もう大丈夫」と思っていても身体が反応し、動悸や息苦しさ、不安感などがあらわれることがあります。
その結果「また同じことが起きるかもしれない」という不安が強くなり、電車への怖さにつながることは少なくないのです。
そのため「なぜわたしだけ電車に乗れないのだろう」と自分を責める必要はありません。
電車への不安が続き、学校や仕事に支障が出ているときは、精神科へ相談することもひとつの方法です。
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療しているおおかみこころのクリニックでは、オンライン診療にも対応しています。
「電車に乗って病院へ行くのが不安」というときも、ご自宅からお気軽にご相談ください。
24時間予約受付中
当日予約・自宅で薬の受け取り可能
電車が怖くて乗れない人が感じやすいつらさ
電車が怖いと、以下のようなつらさを感じやすくなります。
ひとつずつ見ていきましょう。
周囲に理解されないつらさ
電車が怖い人の中には、家族や友人に相談したくても「理解してもらえないかも」という不安を抱える人が少なくありません。
以下に挙げるのは、実際に電車が怖い人が抱えている悩みです。
「電車に乗るのが怖いです。親に本当のことを話そうと思っても、なんて言ったらいいか分からないし、わかってもらえなかったらと怖いです」[3]
電車への恐怖は、けがのように目に見えるものではありません。
そのため「考えすぎでは?」「気の持ちようでは?」と言われることを心配し、ひとりで抱え込んでしまう人が少なくないのです。
学校や仕事に行けなくなるつらさ
電車が怖くなると、通学や通勤など日常生活に支障が出ることがあります。
実際に通学や通勤での電車利用が難しくなり、以下のように悩んでいる人が少なくありません。
「息苦しさの恐怖が勝ってしまい乗れなくなってしまいました。それから駅のホームに立っているだけで涙が出てしまいます。人の視線が怖くて電車だけでなく学校も行けません」[4]
学校や仕事は生活に直結するため「このままだったらどうしよう」という不安が大きくなりやすいのです。
このように電車への恐怖は、学校や仕事、将来への不安にもつながり、つらさを強めることがあります。
「また同じことが起きたらどうしよう」というつらさ
電車が怖い人は「また同じことが起きたらどうしよう」という不安を感じやすい傾向があります。
厚生労働省では、以下のような例が紹介されています。[5]
「突然、動悸と強い不安に襲われた。救急病院で診察、検査を受けても異常はないといわれたが、繰り返しこの症状が出てまた起こるのではないかと不安となっている。電車やバスに乗るのが怖くなって外出が難しくなり、職場を休職している」
電車内で強い動悸や息苦しさ、不安を経験すると「また同じことが起きるかもしれない」と考えやすくなります。
その結果、電車に乗る前から緊張したり、駅やホームに近づくだけで不安が強くなったりすることがあるのです。
このような不安に悩まされているときは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で開院しているおおかみこころのクリニックにご相談ください。
オンライン診療ではご自宅から相談できるため、ムリして電車に乗る必要はありません。お気軽にお問い合わせください。
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電車に乗るのが怖い人ができる対処法
電車に乗るのが怖い人ができる対処法として、以下が挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
周囲を観察する
電車の中で不安が強くなったときは、周囲を観察してみましょう。
不安が強いときは、動悸や息苦しさなどの身体の症状ばかりに注意が向きやすくなります。
その結果「また苦しくなるかもしれない」という不安がさらに強まることがあるのです。[6]
以下の例を参考に、周囲を観察してみてください。
- 青いものを5個探す
- 車内の広告を読んでみる
- 足の裏の感覚に注意を向ける
周囲を観察することで、落ち着きを取り戻すきっかけになることがあります。
少しずつ電車に慣れる
電車の怖さをやわらげるためには、ムリのない範囲で慣れていくことが大切です。
電車を避ける状態が続くと、脳が「やはり電車は危険な場所だ」と学習し、怖さが強まりやすいと考えられています。[5]
たとえば以下のような行動は、一時的に不安を軽減しますが、長期的には怖さを強めることがあるでしょう。
- 電車を使う予定を断る
- 電車に乗れず学校や仕事を休む
- 電車移動が必要な外出を避ける
そのため「まずは駅のホームまで行く」「家族や友人と一緒に電車に乗る」など、あなたにとって取り組みやすい方法から練習してみてください。
ただ、ムリに我慢したりひとりで克服しようとしたりする必要はありません。
不安が強いときは、精神科医をはじめとした専門家と相談しながら練習することも大切です。
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不安や恐怖は続かないことを知っておく
電車の中で不安が強くなったときは「この苦しさはずっと続くわけではない」と自分に言い聞かせましょう。[7]
動悸や息苦しさ、強い不安などが突然あらわれる「パニック発作」は、非常につらい症状です。
ただ、厚生労働省では「パニック発作はどんなにつらくても命に危険が及ぶものではない」とされています。[7]
そのため、不安になりそうなときは以下のように確認しておきましょう。
- 不安が出ても命に危険はない
- この苦しさは少しずつ落ち着いていく
- 降りたくなったら次の駅で降りればよい
不安や恐怖は永遠に続くものではなく、時間の経過とともに落ち着いていくものです。[5]
「この不安はずっと続くわけではない」と理解しておくことで、気持ちを落ち着けやすくなるでしょう。
電車に乗るのが怖いときの相談の目安
電車への恐怖があっても、必ずしも病気とは限りません。
ただ、不安によって生活に以下のような支障が出ているときは、精神科医のような専門家へ相談することも大切です。
■電車を避けることで生活に支障が出ている[8]
(例:通勤・通学が難しい/通院や買い物に困る/行動範囲がどんどん狭くなる)
■「逃げられない」 場面を避けたり強い苦痛を感じながら耐えている[1]
(例:電車/高速道路/エレベーター/映画館/美容院/会議室)
■発作後に1か月以上「また発作が起こるのではないかという心配」が続いている[1]
精神科では、一人ひとりの状態に合わせた以下のようなサポートを受けることができます。
- 不安への対処法を一緒に考える
- 頓服薬を使って症状をやわらげる
- 少しずつ電車に慣れていく方法を練習する
新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療しているおおかみこころのクリニックでは、オンライン診療にも対応しています。
全国どこからでもご自宅で相談いただけますので、電車に乗って病院に行くのが不安な時もお気軽にお問い合わせください。
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まとめ|電車が怖くてもひとりで抱え込まないで
電車に乗るのが怖いと「病気なのかもしれない」と不安になる人は少なくありません。
パニック障害や不安障害により不安が強まるケースもありますが、以下のような要因が関係している可能性も考えられます。
- 過去のつらい経験
- 事故や体調不良への心配
- 学校や仕事に行けなくなる不安
電車が怖くて生活に支障が出ているときは、ひとりで抱え込まず精神科へ相談することも大切です。
おおかみこころのクリニックでは、新宿・秋葉原・横浜・大阪梅田・博多で診療を行っています。
オンライン診療にも対応しているため、全国どこからでもご自宅からご相談いただけます。
電車への恐怖をひとりで抱え込まず、まずは相談することから始めてみましょう。
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【参考資料】
[1]厚生労働省|広場恐怖の診断基準
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_panic_c.html
[2]こころの情報サイト|不安症
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=BLA9JV0KhiWPIMzX
[3]Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10304459695
[4]Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12303851432
[5]厚生労働省|パニック障害(パニック症)患者さんのための資料
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2015/153091/201516018B_upload/201516018B0015.pdf
[6]厚生労働省|パニック障害(パニック症)の認知行動療法マニュアル(治療者用)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000113842.pdf
[7]厚生労働省|私がパニック障害になったとき
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_panic_sub1.html
[8]厚生労働省 こころもメンテしよう|不安障害
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_02.html
- この記事の執筆者
- とだ ゆず
精神科看護師としての経験を活かし、メンタルヘルスを中心とした記事を執筆。こころと身体のつながりを大切にしながら、そっと寄り添う文章を心がけています。
保有資格:看護師、保健師、上級心理カウンセラー、漢方養生指導士








