「やることがあるのに、ついダラダラしてしまう」と悩んでいる方がいるかもしれません。
ダラダラするのが長時間になってくると、やることに取り組む時間がなくなってしまいます。
休日などにダラダラしてしまうのを治したい方には、どんな治し方があるのか気になりますよね。
今回はダラダラしてしまう癖の治し方や原因について解説していきます。
1日中ダラダラしてしまうのは病気なのかについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ダラダラしてしまう5つの原因
ダラダラしてしまうのは、主に5つの原因があります。
ご自身に当てはまるものがないか、振り返ってみるといいでしょう。
それぞれについて詳しく見ていきます。
心身ともに疲れている
ダラダラしてしまうのは、心も身体も疲れていることが原因です。
心身の疲労によって「休みたい」というサインが出ています。
疲れは数字で測れるものではないので、自分がどのくらい疲れているか分かりづらいかもしれません。
疲れが溜まってしまうと、ストレスで自律神経が乱れやすくなり、イライラや倦怠感などの症状も出てしまいます。
ダラダラをやめたい方は、心と身体の疲れを取ることが大切です。
ダラダラするのが癖になっている
ダラダラするのが癖になると、それが習慣になってしまいます。
一度定着してしまうと、習慣を変えるにはかなりのエネルギーがいるので、ダラダラする方が安心と感じてしまいます。
やらなければならない仕事や家事も、後回しにしてしまうでしょう。
だらけるのが癖になっていないか、自分の生活を思い返してみてください。
スマホに依存している
ダラダラしてしまうのは、スマホに依存している可能性があります。
SNSを見たりゲームを見たりすると、時間があっという間に過ぎてしまいますよね。
視覚情報の処理には脳の90%を使っているので、スマホは脳にかなりの負担をかけています。[1]
実はスマホを見る時間は休んでいるようで、休めていないのです。
スマホを触って余計に疲れる→ダラダラしてしまうという悪循環が起きてしまいます。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れは、ダラダラしてしまうことにつながります。
朝食を抜く・夜更かしなどで体内時計が狂ってしまうことが原因です。
日中に倦怠感や眠気を引き起こし、夜寝れなくなったり、朝起きれなくなったりしてしまいます。
朝起きるのが遅くなると、「今日はもういいや」とダラダラするようになってしまいます。
家でやることがない
平日の仕事終わりや休日に、家でやることがないとついダラダラしてしまうでしょう。
仕事は期限が決まっていて、他人の目もあるため、だらけずに取り組めます。
一方で家にいるときは自分だけ、もしくは家族と自分だけの状態なので、自分を甘やかしてしまいます。
また予定を立てていないとやるべきことが分からないので、余計にダラダラしてしまいます。
ダラダラしてしまう癖の治し方
ダラダラしてしまう癖の治し方が以下の5つです。
試しやすいものから実践してみてください。
ダラダラする時間を決める
ダラダラするときは、思い切ってダラダラする時間を決めましょう。
「やることに取り組む時間」「ダラダラする時間」のメリハリをつければ、だらける時間を減らせます。
たとえば、「1時間だけ休憩する」「昼食後30分経ったら取り組む」などを決めましょう。
休憩をとることで、作業効率は上がると言われています。[2]
ダラダラするのは悪いことではありません。ただ、その時間が長くなりすぎると、ダラダラが癖づいてしまいます。
ダラダラする時間を決めて、しっかり休んでからやることに取り組みましょう。
スマホに触らない時間を作る
スマホに依存しているなと思う方は、スマホに触らない時間を作ってみてください。
寝る1時間前はスマホに触らないようにしましょう。ストレッチをしたり、音楽を聴いたりして、視覚を使わないことでリラックスできます。
ブルーライトは脳を覚醒させてしまうので、なかなか寝つけず睡眠の質が下がってしまいます。[3]
また、スクリーンタイムを設定するのもおすすめです。
アプリごとに使用時間を制限したり、21時以降は使えないようにしたり設定できます。
ダラダラしたいときはスマホに触るよりも、ぼーっとする方が脳を休ませられるので、スマホ以外のことを楽しみましょう。[4]
生活リズムを一定にする
生活習慣を改善して、一定の生活リズムにしていきましょう。
「起きる」「寝る」「食事を摂る」の時間を同じにすると、体内時計が安定してきて、日中に眠気や倦怠感が出てこなくなります。
ふだん朝食を抜いている方は、朝食を食べることから始めてみましょう。夜更かししてしまう方は、少しずつ布団に入る時間を早くしてみてください。
生活リズムが一定になると、自由時間がいつなのかを把握できるようになってきます。
さらに一日のスケジュール管理もしやすくなるでしょう。
適度に運動する
適度な運動をすることも大切です。
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが活性化され、不安が減って活気が向上します。[5]
5〜10分だけでもいいので、ウォーキングなどの軽い運動をするといいでしょう。
外に出れば日光を浴びるため、ビタミンDが体内に作られます。
ビタミンDは、セロトニンの量を調節する働きを持っています。
晴れている日は外に出て運動をすると、ダラダラしてしまうのを治せるでしょう。
一日の予定を立てる
一日の予定を立てれば、ダラダラしてしまうのを防げます。
予定を立てて行動すれば、「この時間はこれをやろう」とスケジュール通りに動けるようになります。
また、やりたいことリストをつくっておくのもおすすめです。
たとえば、「友だちと遊ぶ」「資格の勉強をする」などを決めたら、優先順位をつけましょう。
あとはリストに従って動くだけなので、何をしようか迷わずに行動できます。
ダラダラして1日が終わる人は、一日の予定を立ててみてください。
1日中ダラダラしてしまう病気
1日中ダラダラしてしまう方は、何らかの病気を抱えている可能性があります。
- うつ病
- 双極性障害
- 注意欠如・多動症(ADHD)
うつ病は気分が落ち込むなどの精神症状、食欲がなくて疲れやすいなどの身体症状が現れます。[6]
脳がうまく働かず無気力になるので、ダラダラしやすくなってしまうでしょう。
うつ病は休養、薬物療法、精神療法・カウンセリングの3つの柱を元に治療をおこないます。[7]
うつ病について詳しく知りたい方は、下記の記事も読んでみてください。
双極性障害は気分が低下するうつ状態と、気分が高揚する躁状態を期間ごとに繰り返します。[8]
うつ状態のときに体がだるくなったり、疲れやすくなったりするのでだらけてしまいます。
治療方法は薬物治療と心理社会的治療です。
双極性障害の薬について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
注意欠如・多動症(ADHD)は発達障害の一つです。
特に不注意の症状が強い方は、集中力が続かないため、ダラダラしてしまいます。[9]
子どもに見られるだけでなく、大人になって気づく方が増えている発達障害です。[10]
行動療法や薬物療法などをおこなって治療していきます。[11]
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まとめ
今回はダラダラしてしまう癖の治し方や原因、1日中ダラダラしてしまう病気について解説してきました。
ダラダラしてしまう方は、心身の疲れや生活習慣の乱れなどが原因となっています。
休むときは思い切って休む時間を決めて、生活リズムを一定にしていくといいでしょう。
1日中ダラダラしてしまう場合は、うつ病や双極性障害の可能性もあります。
おおかみこころのクリニックでは24時間予約受付をしているので、お気軽にお問い合わせください。
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参考文献
[1][3]スマホを触るのが一番ダメ。精神科医が教えてくれた、脳に効く「いいダラダラ」|新R25 – シゴトも人生も、もっと楽しもう。
https://r25.jp/article/573435667435250027
[2]仕事効率を最大にする休憩のタイミングと長さ (数学と生命現象の連関性の探求 : 新しいモデリングの数理)
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/224243/1/1966-03.pdf
[4]眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話
[5]運動によるセロトニンシステムの活性化が不安を軽減する|畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
https://www.kio.ac.jp/nrc/2014/09/16/pressrelease2/
[6]うつ病|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=9D2BdBaF8nGgVLbL
[7]3 うつ病の治療と予後:ご存知ですか?うつ病|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad003/
[8]双極性障害(躁うつ病)|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=RM3UirqngPV6bFW0
[9][11]発達障害(神経発達症)|こころの情報サイト
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=MbkmLbVbTEhSpxyE
[10]大人の「注意欠如・多動症(ADHD)」とは?特徴や治療を解説! | NHK健康チャンネル