食べることしか楽しみがないのは鬱?原因と充実した日々を送る方法

毎日がつまらなく感じ、「食事の時間だけが楽しみになっている自分」に不安を感じていませんか?

食べてばかりいては、体重増加健康状態の悪化が心配です。

また「食べることしか楽しみがない自分はうつ病なんだろうか」と心配にもなりますよね。

このような状態は、適切なメンタルケアを行うことでつらい状況から抜け出すことができます。この記事で紹介する原因対処法を理解して、健康と幸せを取り戻すための一歩を踏み出してみましょう。

食べることしか楽しみがない3つの原因

食べることしか楽しみがない原因は、以下のことが考えられます。

毎日が単調

毎日が単調で、他に楽しみがないケースです。

朝起きてバタバタと支度をして会社に行き、夜遅くに帰ってきて食事をして寝る。そして休日は、平日の疲労を回復するために昼過ぎに起きる昼夜逆転生活。

「毎日同じ予定をこなすだけの日々」を送っていると、刺激がないため食べることだけが楽しみという状況になりがちです。

時間に余裕がない

時間に余裕がないと、手軽に楽しめる食事でストレス解消をしてしまうことがあります。

たとえば、「家事育児で自分の時間が取れず、食後のスイーツだけが楽しみ」なんてこともあるでしょう。時間にも心にも余裕がなくなり、ストレス解消やリラックスの手段として食べることに依存してしまうことがあるのです。[1]

他のことへの興味が薄い

食べること以外に興味を持てず、他の楽しみを見つけるのが難しいことも原因のひとつです。

「食べることが何よりも大好き」「美味しいお店を見つけるのが趣味」という方は、食べることで幸せを感じ、充実した日々が送れているかもしれません。

一方、「今までは趣味があったけれど、最近楽しいと思えない」という理由で食事しか楽しみがない人は注意が必要です。

心の病気が原因の可能性も考えられるからです。次の章では、食事と心の病気について解説していきます。

食べることしか興味がなくなる心の病気

食べることと心の病気は密接に関係しています。ここからは、食事と関連がある心の病気を解説していきます。

うつ病

うつ病は心身の活力を失わせる病気として知られています。落ち込んだ気分が続いたり、それまで好きだったことへの興味が急になくなったりするのが特徴です。[2]

通常うつ病の人は食欲がなくなることが多いですが、中には過食になる人もいます。[3]日常生活で楽しみを感じることが難しくなり、食べることが唯一の楽しみや癒しになるのです。食事によって一時的に気分が良くなるため、食べることに依存してしまうケースがみられます。

うつ病については、こちらの記事も参考にしてください。

非定型うつ病

非定型うつ病は、うつ病の一種です。[4]

非定型うつ病の人は、楽しい出来事に対して一時的に気分が改善することがありますが、過剰な睡眠や食欲の増加もみられます。とくに過食の傾向が強く、食べることがストレス解消や気分転換の手段として使われるため、他の楽しみを見つけることが難しくなります。

非定型うつ病については、こちらの記事も参考にしてください。

過食性障害

過食性障害は、摂食障害の一種です。[5]

過食性障害を持つ人は、普通よりはるかに速いペースで食べたり、空腹を感じていなくても大量に食事をしたりします。食事の後、吐く・下剤を飲むといった食べ物を外に出そうとする行動はありません。

ストレスや不安を感じたときに過食に走りがちで、制御が困難です。

食べることしか楽しみがない人のリスク

心の病気を放置し、食べることしか楽しみがない状態が続くと、以下のリスクが考えられます。

  • 肥満や体重増加
  • 生活習慣病の発症
  • うつ病の悪化

まず、食べることに依存すると摂取カロリーが増え、肥満や体重増加のリスクが高まります。肥満は糖尿病や高血圧、心臓病などの生活習慣病のリスクも増加させるため注意が必要です。[6]

また食べることしか楽しみがない状態が続くと、うつ病が悪化するリスクが高まります。[5]ストレス解消を食べることだけに頼ると、根本的な心の問題が解決されません。さらに、食べるつもりはないのに大量に食べてしまう自分に嫌気がさし、罪悪感がある状態が続くとメンタルが不安定になるのです。

これらのリスクを避けるためには、早めの対処が必要です。

食べることしか楽しみがないときの対処法

ここからは、食べることしか楽しみがないときの対処法について解説していきます。

生活習慣を見直す

まずは生活習慣を見直すとよいでしょう。規則正しい生活を送ることで、心と体の健康が保たれ、心の病気の回復につながります。[7]

毎日同じ時間に起きて食事をし、たくさん寝ることが大切です。忙しい毎日を送っている人は、十分な睡眠を取るだけでもリフレッシュできますよ。

規則正しい生活を送ることで心と体の健康が保たれ、他の楽しみを見つけやすくなります。

心身のセルフケアをする

心と体が疲れたら、セルフケアを行いましょう。自分でこまめに疲れを取ることで、ストレスと上手に付き合うことができます

ストレスを感じたら、深呼吸や趣味、友達と話すなどの方法でリラックスすることが大切です。軽い運動やストレッチで体をほぐすことも効果的ですよ。  

新しいことに挑戦する

運動、勉強、料理など、新しいことに挑戦するのも効果的です。

何かに夢中になるには「目標が明確であること」「自分の行動や努力に対して、すぐに結果が見えること」「難しすぎず、簡単すぎない」の3つの条件が必要であるといわれています。[8]

そのため、自分の興味や能力に合わせて活動を選ぶことが大切です。

たとえば以下のようなチャレンジがあります。

・旬の食材を使って好きなメニューを考案する
・週に3回、5kmのジョギングをする
・英会話のオンライン講座を受講する

自分に合ったものを探してみるとよいでしょう。

ありのままの自分を受け入れる

ありのままの自分を受け入れることも、ときには必要です。

「食べることしか楽しみがない自分」を悲観することはありません。

食べることをもっと楽しんでもいいし、美味しいお店を探して友達や家族に教えてあげるのも素敵ですよ。自分の趣味や楽しみを大切にし、ありのままの自分を受け入れることも大切です。

食べることを楽しむことで、周囲の人と楽しい時間を共有する機会も増えます。好きなことを通じて他人とつながることで、新しい楽しみや活動を見つけるきっかけになるかもしれません。

自分の好きなことを認め、受け入れることで、心の健康も保ちやすくなります。

心の病気を治療する

食べることしか楽しみがない原因が心の病気のときは、治療をすることが大切です。

早めに精神科を受診し、専門的なケアを受けましょう。治療には、カウンセリングや薬物療法などがあります。適切な治療を受けることで、心の健康を回復し、食べること以外の楽しみを見つける力が戻ってくるでしょう。自分ひとりで抱え込まず、ぜひクリニックに相談してください。

まとめ

食べることしか楽しみがないのは、心の病気や単調な毎日などが原因です。

この記事で紹介したような方法で心身のエネルギーを蓄え、新しいことに挑戦できるとよいでしょう。

もし心の病気が原因の可能性があれば、精神科を受診することをおすすめします。

早めの対処が、悪化を防ぐカギとなりますよ。

参考文献・サイト

[1]ストレスと食生活 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-001.html

[2]うつ病を知っていますか? (国民向けパンフレット案)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5d.html

[3]<論文>過食症状を呈したうつ状態の1例,中山 純維,心身医(1991年2月)第31巻第2号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/31/2/31_KJ00003919212/_pdf/-char/ja

[4]非定型うつ病:用語解説|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1676/

[5]過食性障害 – 過食性障害 – MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E6%91%82%E9%A3%9F%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E9%81%8E%E9%A3%9F%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3#%E7%97%87%E7%8A%B6_v748828_ja

[6]肥満と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html

[7]健康日本21「休養・こころの健康」|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b3.html

[8]<論文>心理学から見た楽しみの意義,岩田昇,リハビリテーション・エンジニアリング,Vol.31 No.1,(2016)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/resja/31/1/31_2/_pdf/-char/ja

この記事の編集者
宮川 しおり
メンタル心理カウンセラー・看護師・養護教諭。公立病院や学校での勤務経験あり。現在は医療・健康分野のフリーライターとして活動中。
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。

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