うつ病受診は何科?精神科・心療内科どっち?自分に合う病院の選び方




この記事を読んでいるあなたは、何らかの体調不良があり「うつ病かも……」と悩んでいるかもしれませんね。

でも「うつ病って何科を受診したらいいの?」「うつ病と診断されるのが怖い」と多くの不安を抱えていたり、「受診する勇気がもてない」という方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「うつ病かも……」と思ったときに役立つ「早目に受診すべき理由」「どの診療科を受診すればいいのか」「自分に合った病院の選び方」などの情報をお伝えします。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

うつの症状で悩んでいるならまずは受診

うつの症状で悩んでいるならまずは受診

うつ病は日本人の約15人に1人が、一生のうちに一度はかかる病気といわれています。「誰がいつなってもおかしくない」と言われるほど、身近な病気です。

うつ病の症状には以下のようなものがあります。

うつ病の身体症状・一日中気分が落ち込む
・何をしても楽しめない
うつ病の精神症状・眠れない
・食欲がない
・疲れやすい
うつ病の代表的な症状

「うつ病はこころの風邪」と言われることもあります。

これは「風邪を引くように誰でもかかる可能性がある」ということであり、決して「風邪のようにすぐに回復する」ということではありません。

適切な治療を受けないと、つらい症状が長く続いたり、回復に時間がかかってしまいます。

症状があり「うつ病かも……」と悩んでいるのであれば、できるだけ早く精神科や心療内科を受診してくださいね。

うつ病は何科を受診すべきか【精神科と心療内科のどっち?】

うつ病で受診すべきなのは精神科と心療内科どっち

うつ病のときに、精神科と心療内科のどちらを受診すればいいか迷うかもしれません。

精神科も心療内科も、「こころ」の病気を診察するという点では共通しています。

どちらを受診するとよいか、は「どのような症状を中心に診察をするか」にあります。つまり、あなたがもっとも困っている症状によって変わるのです。

精神科とは

精神科はおもに、「精神面に不調が出ているとき」に受診します。

こころの病気を専門に診る診療科ということです。

診療内容としては、薬物療法や面談、各種の心理療法(カウンセリング)などを行うのが一般的です。

心療内科とは

心療内科はおもに、「精神面の不調が原因で身体面に不調が現れるとき」に受診します。

体調不良で内科を受診するもとくに原因がはっきりせず、頭痛やめまい、下痢などの体調不良が続く場合は、一度心療内科に行ってみてもいいかもしれません。

精神科・心療内科の選び方【心身どちらにも症状がある場合は?】

精神面と身体面どちらの症状も現れている場合は、「より症状が強い方」を優先して選ぶとよいでしょう。

精神科に多い症状の例
不安、抑うつ、うつ状態、不眠、幻覚、幻聴、妄想、物忘れなど
心療内科に多い症状の例
倦怠感、動悸、疲労感、息苦しさ、手足のしびれ、めまい、耳鳴り、腹痛、下痢など

精神科や心療内科を受診することに抵抗がある方もいるかもしれません。

ただ、こころの病気も身体の病気と同じように、適切な治療を受けることが大切です。

また、薬を飲み始めてから効果が現れるまでには数週間かかることもあります。薬を長い間飲み続けることに抵抗のある方もいるかもしれません。

専門の医療機関では、症状を見ながら少しずつ薬の量を調整をしていきます。何か不安なことがあれば遠慮なく医師に相談してください。

自分に合ったうつ病治療ができる病院を選ぶポイント3選

ここからは、自分に合った病院選びのポイントをご紹介します。

インターネット上の口コミや、病院の外観・内観などで選びたい気持ちも分かります。

しかし、うつ病の治療は長期間にわたることがほとんどです。

きちんと継続して通院ができるよう、自分に合った病院を選びましょう。

病院の選び方3選

1.専門や得意とする分野

こころの病気を診る病院では、ほとんどの場合はうつ病や統合失調症、神経症など幅広く診療しています。その一方で、アルコール依存症やてんかん、発達障害など、特定の分野を専門とする医師もいます。

受診してもいいか迷った場合は、医療機関に電話をして、ご自身の症状を伝えたうえで治療が可能か確認するのもいいでしょう。

2.通院のしやすさ

うつ病の治療では、通院の頻度が高く、月に1回や2週間に1回のペースで通院することも多いです。

この1回の通院が負担に感じることもあります。継続して受診するためにも「通いやすさ」はとても重要です。

通いやすさのポイントは、大きく2つあります。

(1)診療の時間帯や曜日

自分が通院しやすい曜日に診療をしているかどうか、確認しておくことをオススメします。

特に、仕事をしながら治療を行っている人は、平日の夕方や土曜日、日曜日が通いやすいという人もいるでしょう。無理なく通院できる時間帯や曜日に診療している病院を選べば、「通院のたびに仕事を休まなければいけない」というストレスを軽減することができます。

(2)立地条件

自宅から近い場所がいいのか、通勤先から近い場所がいいのかは人によりさまざまですが、一番負担なく通院できる場所で探しましょう。

うつ病でつらい状態の時には、通院するのにもとてもエネルギーが必要です。

「できるだけ自分自身にとって、通院のストレスがかからない場所で探す」という視点も大切にしてください。

3.入院施設の有無

精神科や心療内科を受診する際、病院とクリニックどちらがいいか悩むかもしれません。

病院とクリニックの大きな違いは、「入院施設があるかどうか」です。

こちらの方がいい、ということはありません。

しかし、それぞれの特徴を知っておくと、より自分に合った病院を探しやすいでしょう。

病院のメリットクリニックのメリット
調子が悪い時は、紹介状がなくても入院できる病院に比べ施設数が多い
複数の医師が常駐していることが多く、相性のいい先生をみつけやすい比較的予約が取りやすい
病院とクリニックの違い

もちろん必要なときには、クリニックから病院へ紹介してもらい入院することもできます。

これらのポイントを参考にしながら、自分に合った病院を探してみてください。

おおかみこころのクリニックでは24時間予約受付を行っているので、まずはLINEの友達登録をしておいてくださいね。

まとめ

うつ病は決して、恥ずかしい病気ではありません。

もし、うつ病になったとしても、多くの方は治療をおこなうことで回復し、安定した社会生活を送ることができています。

そのためにも、他の病気と同じように早期発見・早期治療が大切です。

精神科や心療内科は敷居が高く感じるかもしれません。でも、一度受診すれば、治療の方向性などが分かり、それだけでも気持ちがラクになる場合もあります。

少しでも気になる症状があれば、まずは相談をするつもりで、精神科や心療内科を受診してみてくださいね。

参考サイト

ご存知ですか?うつ病|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト (mhlw.go.jp)

体の不調はうつ病でも現れます。かかりつけ医へ相談してみましょう | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

こころの情報サイト (ncnp.go.jp)

休養・こころの健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

この記事の執筆者
なのか
医療・健康ライター。保健師として11年勤務。安心感を届けられるような記事を執筆します。
執筆者:浅田 愼太郎

監修者:浅田 愼太郎

新宿にあるおおかみこころのクリニックの診療部長です。心の悩みを気軽に相談できる環境を提供し、早期対応を重視しています。また、夜間診療にも力を入れており、患者の日常生活が快適になるようサポートしています。




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