失恋が原因で鬱（うつ）になる？立ち直り方やなりやすい人の特徴

失恋のショックで立ち直れず「うつ病かもしれない」と悩んでいませんか。

心の支えになってくれたパートナーとの突然の別れは、つらく悲しい出来事ですよね。

失恋の傷をそのままにすると、あなたの性格や価値観、相手との関係性によってはうつ病へ発展するリスクもあります。うつ病にならないためには、前向きな気持ちで失恋から立ち直ることが大切です。

本記事では、失恋とうつの関係や立ち直り方を詳しく解説します。失恋うつを克服した人の体験談も紹介するので、失恋から立ち直るための参考にしてみてください。

失恋とうつの関係

失恋は精神的なショックが大きいため、うつ病になる可能性があります。

パートナーとの別れから自信がなくなり、孤独感や無気力を感じるかもしれません。また、感情の起伏が激しくなると、食べ過ぎたり自分を傷つけたりすることもあるのです。

このように、失恋は一時的な落ち込みにとどまらずうつ病を引き起こすリスクがあるため、適切な対策が必要です。

失恋からうつ気味になりやすい人の特徴

失恋からうつ状態になりやすい人の特徴は、おもに以下の3つです。

あなたの性格や考え方のクセを考えながら、詳しく見ていきましょう。

自己評価が低い

自己評価が低い人は自分に自信がなく、恋人がいることで存在価値を見出しやすい傾向があります。以下は、自己評価が低い人の特徴です。

当てはまる項目が多いほど、失恋すると自己否定が強まり、うつ状態になりやすくなるでしょう。また、別れると「自分には魅力がなかったんだ」と強く思い込んでしまうこともあります。

相手に依存している

パートナーに依存すると恋人中心の生活になり、精神的な支えをすべて相手に求めてしまいます。これは、相手に尽くして自分の承認欲求を満たしている状態です。

そのため、別れた途端に心のより所を失い、孤独感や不安が増えてしまいます。「ひとりでは何もできない」と感じ、無気力になりやすいでしょう。

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ネガティブに物事を捉える

普段から物事をネガティブに捉えがちな人は、失恋後にうつ病になりやすい傾向があります。[1]

「すべてがダメになった」「私の人生はもう終わりだ」と極端に悲観的になることもあるでしょう。

未来への希望を失い気持ちが沈んだ結果、ネガティブな思考が続き、うつ病に発展しやすいのです。

失恋うつの立ち直り方

本章では失恋うつから立ち直る方法を3つご紹介します。

失恋が頭から離れずに悩んでいたら、3つの方法を実践してみてください。

友人と遊ぶ

失恋後は孤独を感じやすく、ネガティブな感情にとらわれがちです。

信頼できる友人と過ごすと孤独感がやわらぎ、気持ちが落ち着きます。何気ない会話や笑い合う時間は心を軽くし、よい気分転換になるでしょう。

また、友人と過ごす時間が増えると失恋を思い出す機会が自然と減り、つらい気持ちを少しずつ消化できます。

友人と出かけたり一緒に趣味を楽しんだりして、失恋の痛みから徐々に立ち直るきっかけをつくってみてください。

思いっきり泣く

失恋のつらさを乗り越えるには「悲しい」気持ちを素直に表現することが大切です。

ムリに抑え込むと心にわだかまりが残り、いつまでもつらい思い出を引きずってしまいます。思いっきり泣くと気持ちが整理されるため、ストレスが解消されます。[2]

たとえば、感動的な映画やドラマを観ると、物語に共感しながら自然と感情を出しやすくなるでしょう。

我慢せず思いっきり泣くと心が整理され、新たな一歩を踏み出しやすくなります。次へ進むためにも、自分の気持ちに正直になりましょう。

好きなことに打ち込む

失恋の悲しみを乗り越えるには、好きなことに打ち込むのがおすすめです。

趣味に没頭すると心の負担が軽くなり、気持ちが前向きになります。たとえば、読書や音楽鑑賞は人の心を動かし、感情を整理する助けになります。

また、失恋をきっかけに新しいことに挑戦してみてください。成長を実感し、自信を取り戻すきっかけになるでしょう。

ただし「早く忘れよう」と意識しすぎると逆効果です。恋愛以外の楽しみに目を向けると、自然と気持ちが軽くなるでしょう。

こころちゃん

新しい趣味がみつかるきっかけになるかもしれませんね！

失恋うつを克服した人の体験談

失恋うつを立ち直るための方法は人それぞれです。ここでは、実際に失恋うつから立ち直った人の体験談を2つご紹介します。

引用：Yahoo!知恵袋

引用：Yahoo!知恵袋

どちらの例でも、失恋の悲しみを自分なりに消化して乗り越えていきましょう。

以下の記事では、HSPの方の恋愛を長続きさせるポイントを紹介しています。合わせてご覧ください。

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失恋してうつ気味になったときの受診の目安

失恋してうつ状態が長く続き、症状が強く日常生活に支障をきたしているときは、治療にて緩和されることがあります。

次のうち5つ以上（1か2を含む）が2週間以上続くと、うつ病の可能性があるため専門医に受診を検討しましょう。[3]

引用：厚生労働省｜うつ病 – ストレスとこころ

最初にあらわれるうつ病の症状の多くは、心の不調ではなく身体の不調や行動です。[3]身体の調子にも目を向けて、症状が2週間以上続くときは早めに受診するようにしましょう。

まとめ

今回は失恋とうつの関係や、つらい気持ちから立ち直る方法を解説しました。失恋がきっかけでうつ病になりやすい人には共通点があるため、自分の性格を理解することが大切です。

また、感情を素直に受け入れ好きなことや友人との会話に時間を使うと、自然と失恋うつを克服しやすくなります。失恋の傷が治らない人は、周囲に頼ることも忘れないようにしてくださいね。

おおかみこころのクリニックでは、うつ病をはじめとする精神疾患の治療を行っています。受診を迷われている段階でもお悩みを伺うことが可能です。ひとりで悩まれている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

【参考文献】
[1]うつ病の認知療法・認知行動療法（患者さんのための資料）
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf

[2]情動性の涙のストレス緩和作用に関する研究,高路 奈保,中野友佳理,満居愛実,上利尚子,有安絵理名,吉村耕一
https://www.jstage.jst.go.jp/article/stresskagakukenkyu/30/0/30_138/_pdf

[3]うつ病 – ストレスとこころ｜厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_01.html