「上司に何を言われるのか不安だ」
「理不尽に責められてイライラする」
「努力が報われなくて悲しい…」
日常生活を送っていると、このようにさまざまな感情が湧いてくるでしょう。
感情とは、ものごとや対象に抱く気持ちです。
困ってしまう感情は不安・怒り・悲しみの3つと言われています。
とくに、不安が一番厄介です。
この記事では、不安の正体や不安を解決する方法、怒りや悲しみの正体など、人のもつ感情について紐解いていきます。
不安に押しつぶされそうになったとき、この記事を思い出してください。
きっとあなたの助けになるでしょう。
この記事の内容
不安の正体
困ってしまう感情で1番大きいのは不安と言われています。
なぜ不安が生じるのか…
不安の正体は「分からないから」です。
人は分からないものに出会うと不安になってしまいます。
未来のことを考えると、分からないことだらけで不安になったことはありせんか?
とくに、対人関係では不安を抱きやすいでしょう。
それは相手のこれからする行動が分からないからです。
先のことが分からずに不安になっているなら、分かるように努力したらよいのです。
ただ、誰もが分かるように行動できるわけではありません。
不安に囚われてしまうと「分かるための行動」ができなくなります。
不安に囚われ続けると、下記の流れでこころの病気になることもあるでしょう。
① 分からずに不安になる
② 不安が積み重なりストレスになる
③ こころの病気になる
たとえば、うつ病と診断されて、うつ病の症状のみを治療しても根本的な解決にはなりません。
あなたは何が分からずに不安になっていたのか。
ここを紐解く必要があるのです。
不安を解決するための対処法については、次で解説します。
不安への対処法
不安へ対処するためには「分かるように行動する」ことが大切です。
しかし、不安に囚われてしまうと行動がとれなくなってしまいます。
そのようなときは、一時的に薬に頼るのもひとつの手です。
薬を飲むと、不安を落ち着かせて行動できるようになるため、不安から早く抜け出せます。
分かるための行動さえできれば、不安へ対処できるのです。
ただし、不安になったら毎回薬に頼るのもよくありません。
日常の行動を見直すことが大切です。
人がとくに不安を感じやすいのは対人関係です。
自分のこともよく分からないのに、相手のことなんてもっと分かりません。
「今言ったこと、どう思われたかな?」
「この話したら、どんな反応されるだろう?」
このように、対人関係は不安でいっぱいなのです。
そして不安がさらに不安を呼び、だんだんと恐怖になってきます。
では、対人関係の不安はどのように対処したらよいのか。
相手について分かることを少しずつ増やしていけばよいのです。
相手を知る方法は以下のとおりです。
- 相手のことを知る
- カウンセリングを受ける
- 報連相(報告・連絡・相談)をする
相手の性格や好みなどを知ったあとに話しかけると、どんな返事をしてくるのか想像できるようになります。
職場の対人関係で不安に思うことが多いなら、報連相(報告・連絡・相談)を徹底しましょう。
報連相をすることで、相手が考えていることや求めていることが分かるようになります。
職場のストレスでうつ病になる人は「不安がいっぱいになって職場の人とコミュニケーションがとれなくなった」と言われることが多くあります。
不安が大きくなると分かる努力はできません。
日常的に報連相を徹底すると、報告してこないときに相手があなたを気にかけてくれることもあるでしょう。
また、相手の考えや意見を聞く機会が増えるため、相手のことを知るきっかけになるのです。
カウンセリングも同じです。
カウンセリングで話しを聞くと、頭の中が整理され「スッキリしました」と言われます。
「相手を分かるために何をしたらよいのか」と考える視点を持つことで、大抵の不安には対処できるようになります。
怒りや悲しみの正体
怒りや悲しみの正体は「身近な人があなたの欲求を叶えてくれない」ときです。
怒ったり悲しんだりする感情が一過性のときは、とくに困った感情にはなりません。
たとえば、友人と出かけて嫌なことがあったり、パートナーとケンカをして悲しくなったりしても、2・3日で忘れてしまいます。
このような怒りや悲しみは一過性と言えるでしょう。
一方で、何週間も何か月間も怒りや悲しみを抱え込んでしまうときは厄介です。
以下のような欲求は、すぐに満たされるものではありません。
- 認めてほしい
- 分かってほしい
たとえば、職場の上司に認めてもらうには日々の信頼の積み重ねが必要です。
ほかにも、パートナーに自分のことを分かってほしくても、付き合いはじめて1週間で理解してもらうのは難しいでしょう。
では、どのように対処したらよいのか。
次で解説していきます。
怒りや悲しみへの対処法
身近な人があなたの欲求を叶えてくれないときに、怒りや悲しみの感情が生じます。
では、あなたは身近な人に欲求を伝えていますか?
怒りや悲しみの感情へ対処するには「自分の欲求を伝える」ことが大切です。
意外と多くの方が伝えていません。
たとえば、今日ゴミ捨てをしてくれていない、ほしかったプレゼントと違ったなど、あなたの言葉でパートナーに伝えていますか?
伝えてもいないのに「やってくれなかった」「思っていたのとは違った」と怒りや悲しみを感じるのは、あなた自身の問題です。
本当は何を求めていて、どうしてほしいのかをきちんと相手に伝えることで、怒りや悲しみの感情はコントロールできます。
伝えないまま過ごしているから、悪化していくのです。
ただし、伝えたら必ず欲求が叶う訳ではありません。
叶わなくても、身近な人なら「なぜ叶えられないのか」理由を教えてくれるでしょう。
理由に納得できれば、怒りや悲しみを抱え込む必要もなくなるのです。
このように、怒りや悲しみの感情は、あなた自身の行動によって簡単にコントロールできるようになります。
感情をうまくコントロールしよう
紐解いて考えると、不安や怒り、悲しみの感情の正体は意外と近くにあります。
- 不安の正体:分からないこと
- 怒りや悲しみの正体:身近な人があなたの欲求を叶えてくれないこと
正体を知り、自分で対処していくことで困った感情をコントロールできるのです。
ただ、自分の中で抱え込んでしまうと、ひとりで対処することが難しくなります。
そのようなときは、おおかみこころのクリニックに相談にきてください。
専門医やカウンセラーと一緒に、あなたの感情のコントロール法を探していきましょう。
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